kintoneを使い始めて1年、2年と経つと、多くの会社が同じ壁にぶつかります。「アプリ一覧を開いたら、似たような名前のアプリがずらりと並んでいて、どれが今使われているのか分からない」——。作りやすさが武器のkintoneは、放っておくとアプリがどんどん増えていく宿命も抱えています。本記事では、アプリが増え続ける構造的な理由と、棚卸しの具体的な手順、統合すべきアプリの見分け方、そして乱立を再発させないためのルールを解説します。

なぜkintoneアプリは増え続けるのか——3つの構造的な理由

アプリが乱立するのは、担当者が怠慢だからではありません。kintoneの仕組み自体に「増えやすい」構造があるからです。

この3つが重なると、半年もすればアプリ一覧は見づらくなり、1〜2年で「もう誰も全体を把握していない」状態に陥ります。

棚卸しの手順——利用状況の確認と「消していいアプリ」の見分け方

いきなり整理を始める前に、まず現状を正しく把握することが大切です。次の順序で進めます。

この棚卸し自体が、実は最も価値のある作業です。多くの会社は「そもそも何個アプリがあるか」を正確に答えられません。まず可視化することが、立て直しの起点になります。

【判断基準】統合すべきアプリ・分けたままにすべきアプリの見分け方

棚卸しが終わったら、アプリを「残す・統合する・アーカイブする」の3つに仕分けます。判断に迷ったときは、次の基準で考えると整理しやすくなります。

迷ったら、「このアプリが今日消えたら、誰がいつ困るか」を担当者に聞いてみるのが一番早い判定法です。明確に答えられない場合、そのアプリはすでに形骸化している可能性が高いといえます。なお、アーカイブは即削除ではなく、一定期間は退避(非表示・エクスポート保存)にとどめるのが安全です。

乱立を再発させない、アプリ作成ルールの作り方

棚卸しと統廃合をやり切っても、作成ルールを決めなければ半年後には元に戻ります。再発を防ぐために最低限決めておきたいのは次の2点です。

ここで大事なのは、申請フローを重くしすぎないことです。ハードルを上げすぎると「勝手に作る」動きが逆に増えます。台帳への一行記入程度の軽い仕組みを、無理なく続けられる形で残すのが現実的です。

まとめ——棚卸しは「一度やって終わり」ではなく仕組みにする

アプリの乱立は、kintoneの自由さが生んだ副作用であり、誰か一人の責任ではありません。だからこそ、個人の努力ではなく仕組みで防ぐ発想が必要です。まずは現状を可視化する棚卸しから始め、統合・アーカイブの判断基準を持ち、作成ルールで再発を防ぐ——この3ステップが遠回りに見えて一番確実な立て直し方です。

DX Connectでは、増えすぎたkintoneアプリの棚卸しから、統廃合の実行、再発防止のルール整備までを一気通貫でご支援しています。「アプリがどれだけあるかも把握できていない」という段階でも、まずは現状把握からご相談ください。